貧乏・大臣・大大臣


ある日神楽ちゃんが言い出した。
「大大臣様のお帰りアル!!」
僕と銀さんは二人で受け流した。
「お帰り神楽ちゃん。お茶入れようか」
銀さんはジャンプに夢中だ。
「大大臣アル!!ひれ伏すヨロシだめがね」
「何でだよ!!どうしたの急に大大臣って」
ふふんと言うと神楽ちゃんは僕の目の前に手を広げた。
「名前を言いながら指を数えるアル。その後貧乏大臣大大臣と数えるアル」
そうすると自分は大大臣になるらしい。
「新八もやってみるネ」
促されて僕も数えてみる「・・・貧乏」
「あーはっはっは。貧乏人はひざまづくヨロシ」
「そんなことするかぁ!!」
そんなやり取りに銀さんも加わる。
「お前らお子様ですかーコノ。うるさくってジャンプも読めねぇよ」
「銀ちゃんも数えるアル」
「たぁーくわかったよ」銀さんも数えさせられていた「・・・び、甘党大使」
「そんな役職あるかー!!素直に貧乏って数えろ!!」
貧乏二人に大大臣一人。神楽はふふん、と嬉しそうにしている。
「俺たちだけじゃねェ、貧乏はもっといるはずだ。」
銀さんはそういうと僕らを連れで外へ出た。
行き先もわからないまま、歩いていると、その目に映るのは真選組の屯所。
「おーい多串くーん」
「だから、俺は土方だぁー。たたっきるぞコノヤロ!!」
呼ばれてるのは真選組鬼の副長土方さん。仲悪そうで仲良いんだよね。
さっきの神楽ちゃんの話をすると数えるように促している。
「・・・大、マヨネーズ大使」
「だから勝手につくんなって!!ってかマヨネーズ大使って、大大臣でしょ」
「多串君大大臣かぁ。つまんねぇの」
「何ですかィ、皆さんおそろいで」後ろから、一番隊隊長沖田さんも来る。
「サド、お前も数えるヨロシ」とこれまた数えさせる。
「・・・大大臣でさァ。ってことで、土方さん語尾はワンで良いですゼ」
「俺も大大臣なんだよ。ってかなんでそうなるんだよ!!」
結局みんな大大臣なんだなぁ。僕らだけか・・・。
「どうしたんです。皆さんおそろいで。」
山崎さんだ、山崎さんにも事情を説明する。
「最近、子供たちの間ではやってる遊びですね。」と言いながら数えてくれた
「・・・貧乏ですか。とほほ」
「なんだか、やっぱりお互い苦労星住人なんだね。山崎さん」
「そうですね、新八君」
なんて話してると「やぁ、義弟よ」と近藤さんがやってきた。
「近藤さんもやってみてくだせぇ」沖田さんが説明する。
「・・・び、お妙さんの奴隷」
「「なんでですか!!」」山崎さんと僕は同時に突っ込む。
「なんでィ、近藤さんが貧乏か。じゃあ、語尾はワンですぜぃ」
「総悟〜」

やり取りを終えて、屯所からの帰り、僕はちょっと不思議に思って、神楽ちゃんに
「でも、どうして、みんなにやらせたの?神楽ちゃん友達いっぱいいるでしょ」
「みんなと遊びたかったアル。外で遊んでてもつまらないアル」
どうやら、最近神楽ちゃんを忙しくて、かまえなかった結果考え出した方法だったらしい。
神楽ちゃんの頭を撫でると
「最近みんな忙しかったもんね。ごめんね。また、新しい遊び覚えたらおしえてね。」
神楽ちゃんは笑顔になって、「もちろんアル。徹底的に付き合ってもらうアル」
徹底的は怖いなぁ・・・、と思いながら夕焼けの中を僕らは万事屋に戻った。


初の万事屋メインのどたばたものです。
ちょっといつもと毛色が違います。というより、上げるの忘れてました。
なんとなく、思いついたのがきっかけで、こんな事になってます。
残念なのは、土方さんが大大臣だったこと。
ここで貧乏だったら、展開が違ったのになぁ・・・。
残念です。
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